①「やる気は、やらないと起こらない」


 という前置きをした上で、まずは一番知っておくべきことから。

 「やる気は、やらないと起こらない」。

 そりゃそうだよと思うかもしれないけれど、多くの人はこれを意識していない。いまこの文章を書いている僕の周りで勉強をサボってる高校生は、たぶんみんな知らない。それで、試験の直前になって追い詰められて慌てるのだろう。

 でも、これを知っておくだけで勉強に対する姿勢が変わる。たとえば、僕がこの文章を書くのは楽しい時もあるけれど、大変でもあるので、いつも気が乗るわけじゃない。でも、そんなとき僕は自分に言い聞かせる。「やる気は、やらないと起こらない」と。

 そうやってパソコンに向かうと、いつの間にか集中して時間が過ぎている。そのうち疲れを感じて集中力が下がってきたなと思ったら、休憩して、また同じことを自分に言い聞かせる。それを繰り返すことで、僕はここまでの文章を書き続けてきた。

 たいていのことは、やる前は大変だなと思っても、いざはじめてみると楽しく感じられるものだ。自分の経験を振り返ってみても、そうじゃないだろうか。

 大変なものから逃げたいと思うのは、人間の本能のようなもので避けることはできない。だとすれば、そうした本能を見込んだ考え方を持っておくことが大切だ。

 「ごちゃごちゃ言わずに、さっさと机に向かえ」というようなセリフは暴力的ではあるけれど、ここには真実も含まれている。

 やる気が訪れるのを待っていても、そんな瞬間は、いつまで経ってもやってこない。

 やる気は、自らやってみて、はじめて生まれるものなのだ。